あなたは「コスタリカ」って知っていますか?中米にあり、なんと軍隊を持たない、完全平和主義の国なのです。自然にも溢れまさに「人類の理想郷」と言われています。コスタリカ、いったいどんな国なんでしょうか?
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世界でもっとも幸せに暮らせる?!「コスタリカ」はどこにある?
2012年のイギリスの民間シンクタンク調査で「世界で最も幸せに暮らせる場所」に輝いたコスタリカ。人口は490万人。面積は九州と四国を足したくらいの広さで日本の約7分の1の面積だそうです。コスタリカは中米、パナマの北、ニカラグアの南に位置しており、ちょうど南北アメリカを繋ぐ、つなぎ目のあたりにあります。
飛行機では日本(成田)からダラス、ヒューストン、アトランタを経由する便が出ており、アメリカ本土からコスタリカの首都サンホセまでは約4時間余りです。
クルーズでは、「アイランド・プリンセス」などの客船が寄港しております。「アイランド・プリンセス」はパナマ運河を通れる最大の船で、この船に乗ってクルーズファンの憧れであるパナマ運河を通過できるのは一生に、そう何度もあるわけではありません。
参考HP:阪急交通社
「軍隊を持たない」そのわけは?
コスタリカは1949年に憲法で軍隊を放棄することを決定しました。そのきっかけは1948年の内戦でした。この年の大統領選挙で、野党が与党に勝利。それまでの与党が選挙結果を無効としたため野党が蜂起。内戦となりました。コスタリカ与党と仲のよくなかった、グアテマラ政府から支援を受け、野党が内戦に勝利。しかし、このとき前政権の支持者が多かった軍隊の力を削ぐために「常設機関としての軍隊の禁止」を憲法に盛り込んだのです。
「コスタリカ」のおすすめ観光スポットは?
コロンブスによって発見され、「豊かな海岸」という意味を持ち、地球上の生物種のうち約5%が棲息すると言われています。また、鳥類だけに至っては全体の10%にも達しています。「コスタリカ」は、熱帯雨林のジャングルから熱帯雲霧林、熱帯乾燥林、活火山、カリブ海、太平洋とめくるめくいろいろな自然環境をもっており、世界の他に類を見ないほど、劇的に変化する生態系を見て楽しむことができます。植生国立公園や自然保護区の総面積も全国土の1/4以上あり、それゆえに「エコ・ツーリズム」の先進国であり、自然と一体になれるようなツアーやホテルがたくさんあります。
コスタリカの自然派B&Bでエコ・ステイ
コスタリカは自然が観光資源のようなところで、「エコ・ツーリズム」の先進国ですので、自然派のホテルやB&Bがたくさんあります。中でも宿泊に朝食がセットになった「B&B(ベッドアンドブレックファースト)」という宿泊施設がたくさん存在し、どこもよさそうなので、選ぶのにとても迷います。迷ったら、ロケーションなどよりも、自分のフィーリングが一番正しいと思います。
たとえば写真の「ククラ・ロッヂ」は敷地内にナマケモノが住んでおり、保護区となっています。また、野菜なども地元で取れたものを使い、魚、肉などもできるだけフード・マイレージの少ないものを提供しています。こんなにしばらく滞在すると、身も心もすっかり健康になった気になれますね。さすがに「エコ・ツーリズム」先進国のコスタリカです。
参考サイト:La Kukura Lodge
モンテベルデ生物保護区
手塚治虫さんの火の鳥のモデルとなった、世界一美しいと称される鳥「ケツァール」をはじめ、以前CMでも有名になった小さな翼を羽ばたかせて飛ぶ、ハチドリをはじめ、多くの鳥類が生息し、バードウォッチャーの聖地とも言われています。エコツアーに参加すると、鬱蒼とした神秘に満ちた森を歩きますが、熱帯雲霧林をはじめとした6種類に変化する植生は必見です!
この一帯は「熱帯雲霧林」に覆われていて、樹木にはシダや苔などの着生植物が付いており、常に雲や霧に覆われているため、みずみずしい緑にあふれているエリアです。その中にしばらくいると、身体の中まで浄化されるような感覚に陥ります。珍しく、きれいな鳥や動物を見、自然を楽しみ、自分まで健康になったような一石三鳥のツアーです。
トルトゥゲーロ国立公園
日本にはいないユニークな葉きり虫、ジャガーやバクなども生息している「トルトゥゲーロ国立公園」。車での走行はまず不可能のため、うっそうとしたジャングルが茂る「未開の地」の雰囲気たっぷりの水路をボートで移動します。気分はまるでインディー・ジョーンズか藤岡弘です。首都サンホセからは1泊2日のツアーでいくのが定番コースで、7~10月のアオウミガメの産卵シーズンには、現地ガイドのエスコートによる産卵観察ツアーに参加することができます。
参考サイト:H.I.Sコスタリカ
アレナル火山
標高1,633メートルのアレナル火山は小規模の噴火が継続している山で、世界でもトップ10に入る「火山活動の活発な山」です。運が良ければ、写真のように、赤い溶岩を噴出する貴重なシーンを見ることが出来るでしょう。アクセスは首都サンホセから車で3時間、湖もあるので、そのほとりでトレッキング、キャノピー、キャンプなども楽しめます。
マヌエル・アントニオ国立公園
コスタリカで最も野生のナマケモノを見ることが出来るスポットとして有名な、「マヌエル・アントニオ国立公園」ビーチの近くまで森がせり出しており、ビーチ派もジャングル派も満足することができる場所です。2種のナマケモノの他には、リスザル、ノドジロオマキザルなど、コスタリカを代表するカラフルでレアな「猿」が見られます。どちらも日本ではあまり見られないような種類なので是非、コスタリカで体験してみてください。この国立公園はビーチリゾートでもあるので、宿泊施設や設備も完備。最低2泊はしたいところです。
リオセレステの滝
フランスの観光機関に「世界一美しい滝」として選出された「リオセレステの滝」。水量や規模、落差で世界一な訳ではなく、この滝の場合は、「水の色の美しさ、神秘性」によるものでした。それというのも、地中に含まれる火山の硫黄成分と炭酸カルシウムが混ざり合うことにより、水がミルキィー・ブルー色になっていますが、色の秘密は近年まで謎とされていました。また、温泉が湧くコスタリカでは、滝からほど近いところに温泉が湧き出ていて、川の水と混ざり丁度良い湯加減になっている箇所があり、日本人ならつい一風呂浴びたくなってしまいますが、入浴習慣の違いもあり、日本のように入浴したりはしないようです。
おわりに
いかがでしたか?軍隊を持たない平和主義国家で、カリブ海のエコ・ツーリズム先進国、「コスタリカ」をご紹介しました。日本で言えば、ちょうど「屋久島」のような存在のコスタリカ。自然派の方にとっては、数々の可愛いB&Bやエコ・ツアーなどが数多く用意されているのが嬉しいですよね。クルーズでも寄港する船がありますが、1日弱ではとてもコスタリカの自然を満喫するには足りませんので、是非、コスタリカだけをめがけて出かけてみたいところです。
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