夏の間はハリケーンなどが来るため、クルーズ船でバカンスに出てもお天気運を天に任せる感じのカリブ海。
その点、冬ならハリケーンも来ることがなく、安心してクルーズに出ることができます。
「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」は1997年就航(2005年改装)と、ロイヤルカリビアンクルーズの中ではちょっと古株の客船ですが、8万トン超という丁度乗りやすいサイズで根強いファンも多い客船です。
「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」とはいったいどんな船なのでしょうか。ご紹介致します。
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「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」とは
まず、「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」を航行する「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」の概要からご紹介致します。
「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」は1969年に設立した本社をマイアミに置く米国の船会社です。親会社は世界第2位のクルーズ会社である「ロイヤル・カリビアン・クルーズ」です。
その名の通り設立当初はカリブ海を本拠地としてファミリー向けのクルーズを販売していましたが、今や24隻の船を持ち、その航路はカリブ海だけでなく全世界に及んでいます。
「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」って?
では、「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」の概要をご紹介します。「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」は1997年に就航(2012年に改装)、総トン数:81,000トン、乗船人数は2,252名です。
「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」といえば、世界最大の客船である「ハーモニ・オブ・ザ・シーズ」を持ち、大型の客船ばかりを思い出してしまいますが、81,000トンという中型の客船も持っています。
主にカリブ海を中心に航行しており、航行途中「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」が所有するプライベートアイランド「ココケイ」で民族舞踊やバーベキューランチも楽しめます。
「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」の客室
「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」の客室は大きく分けると内側、海側、バルコニー、スイートですが、11種類に細分化されており、スイートだけで6種類あるのが特徴です。
白やグレー、シルバーを基調にしており、非常にすっきりしたスタイリッシュな部屋です。いちばん広いロイヤルスイートは100㎡の部屋に約15㎡のバルコニーがあります。
また、内側は12㎡と若干狭めで、狭いのが嫌と言われる方はバルコニーなら17㎡の広さの部屋があります。
この客船の最大の魅力はそのお値段です。
スイートは一番値段が高いロイヤルスイートでも1,652ドル程度(約186,600円)、反対に一番安いスタンダード内側だと206ドル(約23,200円)とその差は9倍ほどになっています。
しかし、5日間のクルーズ代(宿泊+食事+エンタメ)込みを思うと大変にリーズナブルなお値段なのではないでしょうか?
ただ、アメリカのマイアミ発なので、そこまでの航空機代と港湾税やサービス料は別途徴収なので考慮しておかなくてはなりません。だいたいスタンダード内側にしてもクルーズ代金+港湾税・サービス料+往復航空機代で1人10万円程度をみておけばいいでしょう。
「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」のエンターテイメント
では、「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」のエンターテイメントにはどんなものがあるのでしょうか。
「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」の客船は「ザ・エンタテイメント・クルーズ」と呼ばれているように、とても船内プログラムが豊富です。
その中にはプリンス、ホイットニー・ヒューストン、コニー・フランシス、エルビス・プレスリーなどの曲に乗って踊る「Can’t Stop the Rock」などの ブロードウェイ級のオリジナル・プロダクション・ショーをはじめ、ジュエリーメイキング、料理教室、ゲームセンター、アウトドアムービー、ゲームショー、卓球、社交ダンス、Hiphop、サルサなどのダンス教室、DJも入るプールサイドパーティー、ライブバンド入りディスコなど盛りだくさんです。
また、施設ではバンジートランポリンやロッククライミング壁面、スプラッシュプール、トレーニングジム、スパなどがあります。
「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」での食事
乗船の楽しみである「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」での食事にはどんなものがあるのでしょうか?
夜にコース料理が食べられるメイン・ダイニングをはじめ、ビュッフェレストランなど無料のレストランはもちろんのこと、ステーキハウス、カフェ、ラウンジも併設されています。
中でも朝食からディナーまで世界の料理が食べられる「ウインダミア・マーケットプレイス」(Windjammer Marketplace)には航海中一番お世話になると思います。
また有料ですが、ちょっとオシャレをしてディナーを食べたい時におすすめなのが「シェフズテーブル」(Chef’s table)です。
意外に有料のレストランが多く、無料で食べられるレストランが少ないように感じますが、それだけで十分という人も多いです。
また、バーは室内のほかプールサイドなどにもあり、中にはライブ・ミュージックを楽しみながらお酒を飲めるところもあります。
「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」の寄港地
それでは、4泊5日のカリブ海クルーズの寄港地にはどんなところがあるのでしょうか?
マイアミ
アメリカの南部フロリダ半島にあり、アメリカの富裕層がリタイアした後に移住する場所というイメージのマイアミですが、「マリブビーチ」などのきれいなビーチやバハマに属するビミニ島ではオプショナルツアーがあるほどの人気です。
アメリカでありながら移民が多く、意外に英語は通じにくいようです。
ナッソー
アメリカのマイアミにほど近いバハマのナッソー。「ザ・カリブ海」を思わせるエメラルドグリーンのきれいな海。また、クラシックでコロニアルな建物と近代的な建物とのコントラストもユニークです。
とにかく海のきれいさはピカイチなので、是非シュノーケリングを体験してみてください。
ココケイ
ココケイは「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」が所有するプライベートアイランドです。場所はマイアミから見て南東のバハマあたりにあります。
ここではテンダーボートで上陸し、ほぼ1日ハンモックにゆられたり、シュノーケリングやバーベキューをして過ごせます。数々のマリンスポーツのオプションもあります。
キーウエスト
マイアミから見て南西の方向に浮かぶキーウエスト。フロリダ・キーズ諸島に属する島です。
なんとこれらの島は42個の橋でアメリカ本土とつながっているのです。マイアミからはこのオーバーシーズ・ハイウエイを通り、キーウエストまでは4時間かかります。
途中有名なセブンマイル・ブリッジを通りますが、そこからの眺めは絶景なのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」の航行する「エンチャントメント・オブ・ザ・シーズ」で航くカリブ海4泊5日が、このような低価格で実施されているとは驚きです。
それだけアメリカではクルーズが庶民の娯楽となって定着しているのですね。
低価格ながらクルーズの内容はプレミアム船に引けを取りません。特に「エンタテイメント・シップ」と呼ばれているくらいの船ですから、エンタテイメントにかけてはサービス精神が旺盛で楽しいです。
それに特に有料のレストランに行かなければ、フォーマルウエアは必要がないのも魅力です。
是非一度、体験してみて下さい。
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