地球最後の秘境・南極大陸を訪れてみよう
数多くの探検家が探し求めた未知なる大地、南極。ペンギンの群れや流れる氷河、氷の平原にそそりたつ氷山…。人を寄せ付けない「極寒の地」というイメージがあるかと思います。
実は、南半球が夏にあたる2月頃ならば、平均気温は0.5度くらいになります。これは3月の北海道と同じくらいの気温なので、厚手の防寒着と保温効果の高い下着をつけていれば普通の人でも大丈夫です。
一般の方がクルーズでいく南極大陸は、南米・チリからすぐの場所です。クルーズ船から景色を楽しむツアーもあれば、南極大陸に上陸できるツアーもあります。
上陸ポイントでは、当たり前のようにペンギンがあちこちにいて近くまで寄ってきてくれます、運がよければペンギンの赤ちゃんをみることができるかもしれません。火山があるデセプショ島には天然温泉があり、南極なのに温泉を楽しめます。
南極に対するイメージ、変わってきましたか?見所やおすすめクルーズ船をご紹介いたします。
南極クルーズの見所
そそり立つ氷の壁に青く澄んだ海の美しいコントラスト

南極といえば氷の大地。そそり立つ氷の壁に真っ白な氷河、青く澄んだ海は南極でしか見られない景色です。究極の自然美ともいえる、圧倒的な大自然を肌で感じることができます。
狭い岩山の間を通り抜けるルメール海峡クルーズや南極で最も美しいと讃えられたゲルラッシュ海峡などがあります。*航路はツアーや天候によって異なります。
野生のペンギンやアザラシたち

南極といえばペンギン!じゃないでしょうか。動物園などでおなじみですが、南極にくれば野生のペンギンが見られます。ペンギンに自分から近寄るのはダメだそうですが、ペンギンが寄ってきてくれる分にはOKらしいです。時期によっては、ペンギンの赤ちゃんに出会える幸運なグループもいるそうです。
ハーフムーン島やヤンキーハーバー、ネコハーバーは野生動物が多く生息するポイントです。ペンギン以外にも、氷山に寝そべるアザラシや悠々と泳ぐクジラ、ハーレムをつくるオットセイといった野生の動物たちに出会えるかもしれません。
南極大陸に上陸!
また、オプショナルツアーとして、一夜の「キャンプ体験」やクロスカントリー・スキー、登山、カヤックなどがあります。参加条件として、スキーやカヤックの経験、体力に自信があることなどが問われます。
なお、南極大陸に上陸中は食事をとることが禁止されているため、事前にしっかりと食事をとる必要があります。ミネラルウォーターの持ち込みはOKです。
ポートロックロイ(イギリス基地)
南極にある天然海中温泉・デセプション島温泉
この島には活火山があり、1970年に噴火し、観測基地が被害を受けたという歴史があります。火山の影響で地熱が高く、南極付近では珍しく地表がむき出しになっている島です。ペンギンの繁殖地としても知られています。
おすすめクルーズ船
耐氷船オーシャン・ダイヤモンド
☆基本情報:総トン数8,282トン、全長124m、全幅16m、乗客定員189名、改装年2004年、巡航速度15.5ノット
美食が自慢のフランス船 ル・リリアル
☆基本情報:総トン数10,700トン、全長142m、全幅18m、乗客定員260名、就航年2015年
フッティルーティンのカジュアル船 ミッドナットソル号
ノルウェーの船会社・フッティルーティンが提供するミッドナットソル号は、気軽な雰囲気のカジュアル船です。ドレスコードはありません。横揺れ防止装置がついており船の大きさの割に横揺れが少ないという特長があります。
☆基本情報:総トン数16,151トン、全長135.78m、全幅21.5m、乗客定員500名、造船年2003年、巡航速度15ノット
ワンランク上のプレミアム船 セレブリティ・インフィニティ
☆基本情報:総トン数91,000トン、全長294m、全幅32m、乗客定員1950人、就航2001年3月、航海速力24ノット
南極クルーズの基本情報・注意点
南極はどこの国にも属さない白い大地
1961年に発効した南極条約により、南極の領有権主張は凍結されています。軍事利用や核実験なども禁止されています。
98%が氷の大地
南極大陸は、南国圏に位置する地球の最も南にある南極点を含む大陸です。約98%が氷で覆われており、その平均の厚さは1.6㎞もあると言われています。
南米経由が基本
東京(成田・羽田)から飛行機で南米アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスを経由し、ウシュアイアをクルーズのスタート地点とするツアーが多いようです。
ブエノスアイレスは「南米のパリ」とも呼ばれる大都市で、ヨーロッパ文化の影響を色濃く残した美しい街並みが広がります。ツアーによっては、南極クルーズと南米数か国をセットでめぐることができます。
服装はカジュアル
クルーズというと、ドレスコードなどがあってフォーマルな服装を用意しないといけないイメージがありますが、南極大陸に上陸するコースでは、カジュアルな服装が一般的です。南極大陸に上陸する際は、防寒対策をしっかりしましょう。
ベストシーズン
南極クルーズのベストシーズンは、南半球の夏にあたる12月から3月初旬です。
ツアー料金
南極に上陸せず、ゆっくりとクルージングするツアーは約90万円から。南極に上陸するツアーですと、140万円弱からになります。どちらも東京(成田・羽田)発着のツアーです。出発日や客室のランクによって料金が変わります。
一度は行ってみたい!人気上昇中の南極クルーズ
南極クルーズについてまとめてみましたが、いかがでしたか?一生に一度、南極大陸に行ってみよう!と思う人が多いのか、南極クルーズはじわじわと人気が出ているコースです。一昔前に比べ、クルーズ船の装備も豪華に快適になりました。
南極の氷が溶けてなくなってしまう前に?!是非、一度は訪れてみたい場所ですね♪
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