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南フランス「サントロペ」を巡るクルーズの魅力と楽しみ方

サントロペ

あなたは南フランスの「サントロペ」に行ったことがありますか?南フランスというとニースやカンヌ、マルセイユが有名ですが、この「サントロペ」もステキな港町なのです。豪華客船もしょっちゅう寄港する魅力的な港町「サントロペ」とはどんなところなのでしょうか?

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南フランス「サントロペ」の位置は?

フランスの首都パリからは5~6時間

南仏港

「サントロペ」はフランス海軍や地中海艦隊の司令部がある軍港トゥーロンの東にある人口約5,600人の小さな街です。陸路ならば、フランスの首都パリからは高速鉄道TGVでToulon、またはSt Raphaelまで約4時間。さらにToulon駅からバスに乗り継いで2時間。St Raphael駅からはバスで1時間とかなり時間がかかります。それがクルーズならば、サントロペに海から上陸しますので、何の苦労もなくその日から観光が出来るのです。

「アート系リゾート地」と言われるゆえんは?

サントロペ海岸

この「サントロペ」は20世紀の初頭まではただの地味な漁村だったのが、1800年代後半にジョルジュ・スーラと並ぶ後期印象派画家のポール・シニャックが移り住み、その弟子や門下生たちも次々に移住をし、またサントロペ出身の女性と結婚したパリの有名劇場経営者が、そのころすでに有名アーチストだったジャン・コクトーなどを高台の城に招いたことで、オシャレでセレブなリゾート地として一気にその人気に火が付きました。

その後も1960~80年代には「ルイ・ド・フュネスのサントロペシリーズ」など全6作の映画のロケ地となったり、イギリスのサイケデリックなバンド「ピンク・フロイド」やYMOなどにも影響を与えたベルギーのバンド「テレックス」などの有名ミュージシャンがこの地でレコーディングやコンサートをしたりで、すっかり「アート系リゾート地」として認識されるようになりました。

さらにフランスの大女優「ブリジット・バルドー」の別荘があるところとして有名な「サントロペ」です。

「サントロペ」に寄港するクルーズ船は?

4南仏港

それでは、「サントロペ」に寄港するクルーズ船にはどんなものがあるのでしょうか?
「サントロペ」には実に多くのクルーズ船が寄港します。

まず、おしゃれなサントロペにぴったり!スタークリッパーズ社の帆船「スター・フライヤー」号で行く、カンヌ発着の7泊8日クルーズです。総トン数が3365トン、乗員は170名のみで、大型船では味わえないコンパクトさ。まるでプライベートヨットに乗っているよう。1日料金が330ドルと高額ですが、リピーターやハネムーン、一人旅でも割引が受けられる制度も嬉しいですね。

カンヌ

船はカンヌを出航したあと、コルシカ島~イエール諸島に寄港した後、サントロペに1泊、次の日もサントロペをクルージングしたあと、カンヌに帰港します。大型船では叶わない、小さな入江や無人島などにも寄港し、手付かずの大自然を満喫したり、遺跡などを巡る上陸観光も楽しめる寄港地もあったりと、ウィットに富んだ企画が満載のクルーズです。

また、オーシャニア・クルーズの「リビエラ号」で行く、バルセロナ発リスボン着の地中海クルーズはいかがでしょうか。リビエラ号は総トン数66,000トン、乗員数は1250名とコンパクト。97%の客室にバスタブと独立シャワーブースがあるのが日本人には嬉しい船です。内装はモダンできれい。
また、5つ星の客船でありながらフォーマルは必要なし、また94%の客室はベランダ付きで船業界初の全面ウインドウとビューも良好です。4つある充実していると定評のあるレストランはオーシャニア・クルーズ共通。もちろん、追加料金はありません。レストランの席は「二人席」が基本で、日本人の感性にも合う船だと評判です。

バルセロナを出港したあと、サントロペに寄港、その後、フローレンス、ローマ、エーゲ海を航行してスペインのアリカンテ、ピカソの出身地マラガに寄港してポルトガルの首都リスボンに帰港します。地中海とエーゲ海ふたつを航行できるのも魅力ですね。

「サントロペ」の見どころとは?

「ラノンシアード美術館」

「サントロペ」では一体どんな見どころがあるのでしょうか?アートの街らしく、20世紀諸島の絵画や彫刻を集めた美術館が見どころです。この美術館は、港の一角に建っている16世紀の礼拝堂を改築した建物です。外観だけでとても雰囲気がありますので、必見。作品は点描主義の後期印象派画家シニヤックをはじめ、マチス、ボナール、ジョルジュ・グラモンなど、そうそうたる画家の作品が多いです。けれども日本に持ってこられるような「大物」の作品はなく、この地だからこそ見ることが出来るような、美術愛好家が集めた作品を展示してあります。

グリモー村

グリモー村

サントロペ近郊にある小さな美しい村「グリモー村」。グリモー村は山と海二つの顔を持っており、山側には中世の面影が残っていて猫が多く、猫に誘われてどんどん階段を登っていくと「グリモー城」という城砦に到着します。この城は今は廃墟となっていますが、よく整備されており、高台にあるこの城から見る地中海は絶景です。また、途中の風車や村のシンボル的存在の教会も石造りでとてもフォトジェニックです。

高台にある「グリモー城」から再び海へと下っていく途中にある家々に咲き乱れるジャスミンやブーゲンビリア、そして季節が合えば、藤の花なども家の壁伝いにきれいに咲き乱れているのを見ることが出来ます。なんともステキな光景なので、是非写真に収めたい所です。

グリモー村の港は「プロバンスのベニス」と呼ばれるほど入り組んでいて複雑なつくりをしています。港にはヨットが停泊されていますが、年々その数が減っているのだとか。その代わりに沖には大型のクルーズ船が増えているんだそうです。今後ますます、サントロペに寄港する船も増えていきそうですね。
またニースまでの海岸線は、コバルトブルーの海が広がる絶景ロードが続いていますのでできればドライブをしたいところ。ただし、夏場はフランス国内から車でやってきた観光客で大渋滞になるので、時間が限られているクルーズ船の乗客にとっては要注意だそうです。

クルーザー・ウォッチング

クルーザー

文化人やマスコミ業界人、そしてアート系業界人は現在では若干、観光化してしまったサントロペを敬遠しているようですが、それでもサントロペの決して広くはない港に行くと、大富豪立ちのヨットやクルーザーが軒並み停泊しています。夏のみならずフランス各地からクルーザーに乗った富豪がこのサントロペにやってきてバカンスを過ごすのです。クルーザーでサントロペに乗り付けるには、港湾誘導官の誘導で接岸するそうです。コートダジュールは広しと言えども、この「サントロペ」ほど大型クルーザーが似合う街はないと言われています。
日本では、おしゃれな湘南と言えども、これほどまでにすごいクルーザーが並んでいる光景には出会えないので、是非目の保養にウオッチングすることをおすすめします。

サントロペ周辺の小さな村巡り(ボルム・レ・ミモザ)

サントロペ小さな村

サントロペの周辺には、小さな村が点在しています。サントロペとトゥーロンの間にある「ボルム・レ・ミモザ」は「花に愛された街」として有名です。山の中腹にある村なので、斜面に沿って家々が建っているのですが、その家がまるで「花に埋もれている」ような状態なのです。

ブーゲンビリア

とくにブーゲンビリアの花は美しく、明るい紫色や濃いピンクで家々の壁や塀を覆っている光景は一見の価値があります。2003年には花の街を評価する機関から「美しい花の村」の4つ星の称号を得ました。3つ星はよくありますが、4つ星となると数が少なくなり、フランス全土でも8つしか登録されていないそうです。特に花好きな人には見ていただきたい「ボルム・レ・ミモザ」の村の光景です。

おわりに

いかがでしたか?かつては芸術家や文化人が集い、ミュージシャンや映画人もこぞって訪れた「サントロペ」でしたが、近年はあまりの観光地化に文化人たちも敬遠気味だそうです。しかし、フランスをはじめ世界各国のセレブたちが目指すリゾート地でもあります。

港にはクルーザーが止まっていたり、有名ブランドのブティックなどが立ち並び、一流のグルメが味わえたりときらびやかな一面で、素朴の花の村や自然と触れ合える場所があったりと、まさにふたつの顔を持っている街ですね。是非、機会があれば散策してみて下さい。

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