ローマを訪れたならば、世界最小の国「バチカン市国」もぜひ訪れてほしいと思います。バチカン市国は、ローマ教皇がいるキリスト教の総本山として、世界から多くの人々が詰めかける場所です。
そんな「バチカン市国」で訪れるべき観光スポット5選と「バチカン市国」の表広場ともいうべき大きな「サンピエトロ広場」の魅力についてご紹介します。
「バチカン市国」はその小さな国全体が世界遺産の指定されていて、見るべきものがいっぱいですので、ぜひ寄港地から「バチカン市国」へと立ち寄ってほしいと思います。
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巨大さに圧倒される「サンピエトロ広場」
キリスト教の総本山であり、最大建築の「サンピエトロ寺院」の前に広がる「サンピエトロ広場」は有名ですよね。「サンピエトロ寺院」については他で詳しくご紹介しているものがありますので、ここでは「サンピエトロ広場」についてご紹介をします。
巨大な楕円形をしている「サンピエトロ広場」は、バロック美術の巨匠「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ」によって設計され、完成までになんと11年もかかったとされるものです。
幅240mもあり、中央に「オベリスク」と呼ばれる高い塔、横に噴水、そして周りを取り囲む白い柱の列柱廊となっています。円形闘技場「コロッセオ」を模範に作ったというだけあって迫力のある造りとなっています。
この沢山の柱は、間近で見ると1本がとても大きくて、圧巻です。柱廊は、上から見ると、広場を両側から包み込むようになっていて、「全ての教会の母であるサンピエトロは、母のように両腕を広げて受け入れる」というメッセージを「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ」が込めて造ったものとされています。
実は30万~40万人も収容できるという広さのこの広場に立ってみるとその迫力には誰もが圧倒されます。巨大な広場をぐるりと取り囲む柱廊を見渡しながらここに一度立つと荘厳な雰囲気になることは間違いありません。
「サンピエトロ大聖堂」の「クーポラ」で広場と国を一望!
「サンピエトロ大聖堂の」の右横からエレベータや階段で登ることができる大聖堂の上が「クーポラ」と呼ばれる人気の観光スポットです。エレベータで屋上テラスに着き、そこから階段で「クーポラ」の中に入り大聖堂の中の様子も高い所から垣間見ることができます。
さらに階段を上り、頂上に着くと、「サンピエトロ広場」や「バチカン市国」が一望できます。
「サンピエトロ広場」が「両手を広げて包み込む」ような雰囲気がとても伝わる場所で、いつも賑わっていますが、ぜひ上まで登ってほしい観光スポットです。
「バチカン市国」の観光スポット5選をご紹介
「バチカン市国」自体が世界遺産だというご紹介をしましたが、「バチカン美術館」という名前で大小合わせて約25の美術館や博物館が集合している場所があり、世界有数の規模を誇っています。
これまでの歴代のローマ教皇によって500年以上もの年月をもとに集められているコレクションが大集結している場所で、ここはぜひ見ておく大きな価値がある場所です。
沢山の見どころがあるのですが、特にミケランジェロが描いたあの有名な「最後の審判」がある「システィーナ礼拝堂」や「アテネの学堂」の壁画がある「ラファエロの間」をご紹介します。
~まずは美術館めぐりから3選~
●「最後の審判」を見に「システィナ礼拝堂」へ
特に有名なのが教科書などにも出ている「アダムの創造」という天井画です。この天井画の迫力をぜひ見て頂きたいと思います。
そして、最後に見ることができるのがミケランジェロの有名な「最後の審判」です。
天国と地獄に400名を分けるための裁きを行っているキリストの様子が描かれています。本物をぜひ目にしてみませんか。
●「アテネの学堂」の壁画が堪能できる「ラファエロの間」へ
大天使の一人「ラファエロ」と弟子たちを描いた壁画などが有名な「ラファエロの間」を見学してみませんか。
4つの部屋で構成されいて、「ラファエロ」の最高傑作といわれる「アテネの学堂」の壁画もあり、50人以上の古代ギリシャの賢人が議論しあう様子が描かれています。
レオナルド・ダ・ヴィンチがモデルの哲学者プラトやアリストテレス、ミケランジェロがモデルのヘラクレイトスなどが描かれていると言われています。その他にも様々な逸話が描かれていますのでそれぞれの世界を存分に鑑賞していただければと思います。
●「バチカン美術館」の「らせん階段」も有名な観光スポット!
「バチカン美術館」の出口部にある階段で今は実際には下りるようにしか使えないのですが、上りと下りの階段が別々になり二重らせん階段になっています。
見ているだけでも芸術的な美しい階段で是非一度は見て頂きたい光景です。実際に下りるのは大変ですが、どうやって作られたのかを考えるとさらに不思議な階段です。
●美術館から自然の宝石箱「バチカン庭園」へ
ツアーで行くと便利な「バチカン庭園」への観光もおすすめです。ガイドツアーがありますので数日前に予約していくことがベストです。なんと23ヘクタールもあるという庭園は、「サンピエトロ大聖堂」の一番奥の「バチカン美術館」の裏手にあります。
広大な敷地に噴水や記念碑、9世紀に建てられた歴史的な建物などもあり、その整然と美しく造られた庭園を眺めることができるツアーは人気となっています。
●草創期を感じるバチカンの「地下墓地」へ
「バチカン市国」の有名な「サンピエトロ大聖堂」はもともと、聖ペテロの墓地ということもあり、それを見学する「地下墓地ツアー」も行われています。
キリスト教草創期を感じるツアーで、聖ペテロの墓碑や2,000年も前の墓碑などを巡る神聖なるツアーもおすすめで、「バチカン市国」らしい側面を感じるものとなっています。
「バチカン市国」の魅力とは
いかがでしたか。「バチカン市国」の表玄関「サンピエトロ広場」と「バチカン市国」の観光スポット5選をご紹介しました。
特に「バチカン美術館」はここでご紹介した「ラファエロの間」と「システィーナ礼拝堂」以外にも見どころが沢山で、「ピナコテカ(絵画館)」「ピオ・クレメンティーノ美術館」「地図のギャラリー」「ラファエロの間」「システィーナ礼拝堂」の順で見て周られるのもおすすめです。
エーゲ海をクルーズで訪れたならば、ローマを訪れることはもちろん、この世界最小の国「バチカン市国」も訪れてみることをぜひおすすめします。
小さな国にも関わらず、世界的に大きな力を持ったカトリックの総本山である国の姿をしっかり見て頂きたいと思います。「サンピエトロ広場」の大きさや「ローマ教皇庁」の威厳のある姿を一度目に焼き付けてみられてはいかがでしょうか。
多くの人々がミサに訪れるキリスト教の総本山としての歴史の地、そして「カトリック文化」の長い歴史を伝えるこの国は、どこを訪れてもその歴史的な芸術作品に驚かされます。
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