横浜港といえば、日本では神戸と並ぶ大型客船の入港する港として有名です。クルーズ旅行をしてみたいけど、二の足を踏んで、すぐに行動に移せない理由はさまざまです。時間とお金が許さない、健康上の問題、勇気がない、休みが取れない、などなど。実は横浜港では「客船を見に行くだけのツアー」も実施していているのです。行っただけでちょっとした旅行気分を味わえるので、気軽に横浜港に客船を見に行ってみませんか?
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大型客船は、横浜港のどこに入港するのか?
出典:横浜市港湾局
横浜港に入港する大型客船。一体、横浜港のどこに入港するのでしょうか?
大型クルーズ船などのほとんどは、横浜港の「大さん橋」に着岸します。大さん橋はイギリス在住の建築家、アレハンドロ・ザエラ・ポロ氏 とファッシド・ムサヴィ氏が設計したもので、「波」をイメージした作りになっています。
出典:tet5の写真な日々
横浜港の岸から長く突き出たその建物の長さは約430m、最高高さ約15m、幅約70m。その構成は地下に機械室、1階が駐車場、2階にはインフォメーション、発券所、待合室などを含んだ出入国ロビー、税関・出入国管理・検疫施設、第1、第2ホール、店舗が、そして屋上には屋上広場、送迎デッキ、野外イベント広場があります。なお、横浜港の岸からは遠いですが、タクシーやバスもターミナルのすぐ近くまで行くことができますので安心です。
2016年、横浜に入港予定の客船は?
出典:横浜市港湾局
横浜港を管理しているのは、横浜市港湾局です。横浜港に入港予定の客船は「横浜市港湾局」のHPに随時アップロードされています。大型客船は通年を通して横浜港にやってきます。横浜港大さん橋は、3万トン級の客船は4隻、3万トン超級の客船は2隻の同時着岸が可能ですが、夏場には入港する数が多く、写真のように飛鳥Ⅱとダイアモンド・プリンセスの同時入港などというケースもあるようです。
問い合わせ:横浜市港湾局
「船内見学会」に参加してみる
抽選により参加が決定する場合
2015年は横浜港では3件の「船内見学会」を開催しています。「ぱしふぃっく・びいなす」1回と「ダイアモンド・プリンセス」2回で、招待と抽選により、当選者を決定していますが、抽選の場合は3.1倍と25.2倍と結構な倍率となっています。クイーン・エリザベス号については抽選の倍率が111.7倍と最高の倍率となりましたが、その後惜しくも「開催中止」となっています。
先着により参加できる場合
出典:ピースボートステーション
また、先着により見学が可能となる場合もあります。例えば、「地球一周の船旅」でおなじみの、「ピースボート」のオーシャンドリーム号の場合、ピースボートで旅行を計画中の方を対象にした「見学会」を実施しています。
電話か専用の予約専用フォームにて予約すれば、先着6,000名が船内見学が可能です。料金は横浜の場合800円。
問い合わせ:ピースボートステーション
横浜港に入港実績のある大型客船ご紹介
横浜港には国内の客船をはじめ、様々な国の客船が入港します。そのうち主な客船をご紹介します。
飛鳥Ⅱ
「郵船クルーズ」が所有する、横浜港を母港とする日本が誇る客船「飛鳥Ⅱ」。欧米でも高い評価を受けた内装に日本人好みの改装を施し、様々な楽しい施設が満載です。大海原を眺望しながら入浴できるグランドスパ、エステティシャンのアドバイスが受けられるサロン&スパ、テニスコートの約半分のスペースで行うパドルテニス、ウェブもEメールもOKのコンピュータープラザなど、船旅の不便も感じさせません。
全長 | 241m |
重量 | 約5万トン |
客室 | 400室 |
乗客数 | 720名 |
運航会社 | 郵船クルーズ株式会社 |
にっぽん丸
2003年2月に、リニューアルを果たした、にっぽん丸。ブルーと白のボディーが凛々しい客船です。長年、商船で培ったおもてなし精神をベースに、いちだんと魅力あふれる客船へと変身しました。“グルメ船”と呼ばれるにふさわしい、ゴージャスなダイニングルーム「瑞穂」がなんといっても魅力。毎晩ショーやコンサート、ダンスなどが行われる「ドルフィンフォール」も見逃せません。
全長 | 166.6m |
重量 | 約2万2,000トン |
客室 | 190室 |
乗客数 | 523名 |
運航会社 | 商船三井客船株式会社 |
ぱしふぃっく・びいなす
ブルーの海と空の間にいる贅沢な時間を実感できるトップラウンジ。潮風に吹かれてスポーツを楽しみ、プールでひと泳ぎして体をほぐせば、日常を忘れることができます。とかく時間を短縮することが「美徳」とされている現代の旅ですが、有り余る時間を楽しみつくす船の旅は、「生きててよかった」と実感させてくれます。
全長 | 183.4m |
重量 | 約2万7,000トン |
乗客数 | 696名 |
乗組員 | 204名 |
運航会社 |
自動車専用船、タグボートなど、レアな船内見学会もある
出典:日本郵船
「日本郵船」が主催する船内見学会はちょっと変わっています。自動車を乗せて運ぶ専用船の見学や、日本初のLNG(液化天然ガス)を燃料とするタグボートの体験試乗会、それに日本郵船が所有する客船である「飛鳥Ⅱ」の船内見学会が行われるのは、毎年7月の「海の日」です。
問い合わせ:せんきょう夏休みキャンペーン
全国の「船内見学会」情報がわかるページ
「船内見学会」は横浜港の他にも、全国各地で行われています。このページではその「船内見学会」の日程が全部書かれており、大変便利です。例えば、「飛鳥Ⅱ」でも横浜市港湾局主催や、東武トップツアーやJTBなどの旅行会社主催があり、それぞれ違う日程で行われていますので、1ヶ月に数回、船内見学会のチャンスがある場合もあります。
船内見学会情報:idyllicocean
「市民クルーズ」なら15%引き!正規より安くクルーズできる!?
「飛鳥Ⅱ」などの船内見学をして、クルーズに行きたくなってしまったら、まず15%引きのお値段で乗れる、「市民クルーズ」を狙ってみるのはいかがでしょうか?これは、クルーズを身近に感じていただくため、客船運航会社・旅行会社の協力により割安な価格で市民の皆様に販売される客船クルーズのことを指します。
おなじみの「飛鳥Ⅱ」をはじめ、「ぱしふぃっく・びいなす」「コスタ・ビクトリア」「ダイアモンド・プリンセス」「にっぽん丸」なども「市民クルーズ」を募集しておりますので、気軽に申し込んでみてはいかがでしょうか?ただし、どのコースも15~20室ほどの限定となり、応募者が多数の場合は抽選となりますので、結構な狭き門となるようです。
問い合わせ:横浜市港湾局
おわりに
いかがでしたか?横浜港に入港する客船を中心に、見学会情報やお得な「市民クルーズ」の情報などをお伝えしました。大型船のクルーズに興味を持ったら、旅行会社に任せっきりも楽ですが、事前に見学会に行ったり、体験クルーズに参加してみると「本番」の時にはより一層楽しめるのではないかと思います。
また、「お得情報」はその都度、横浜市港湾局や横浜港大さん橋国際客船ターミナルなどのホームページにアップロードされますので、まめにチェックするのがおすすめです。情報をうまくゲットして、より楽しい船旅になるようにお祈りしております。
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